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親子アトリエ~遊びのちから

みなさま、こんにちは。

台風も去り、気持ちの良い日になりました。
でも、東北や北海道地方は、被害が大きいようで、
心が痛みます。

アトリエには、親子で通ってくる方もいらっしゃいます。

今回は、7歳の男の子がお母さまとアトリエにいらっしゃいました。
男の子は、パリで初めてみた子が初めてで、今回で2人目になります。
彼は、ライアーを弾きたいという夢をいっぱい心に描いていました。
初めての日、ライアーデビュー。

お母さまには、35弦のライアー。。
さて、男の子には、小さい6弦の。。
いやいや彼は、私の41弦のライアーを小さな膝にのせたいと。。
1人で抱っこして弾きました。。

お母さまと取り換えっこしたら不満な顔。。
大きいのがいい!

しかしちょっとでも間違えたと思うと不満な声をあげる。。
そのうちに大興奮。
ボールは蹴るわ、手には2つの楽器を持ち、
お母さまの弾いているライアーにいたずら。。
リズム打ち気分まかせのまばらなリズム。。

そこで即興をしてみました。
楽器を弾く際の小さな約束をしました。
弦は、優しくなでること。

そして好きに弾かせてみると。。

大きなライアーを左手でしっかり持って、
裏から指を伸ばして音を出す。。
右手の動きは。。まるで白いキャンバスに絵を描いているように、
自由でした。

子供は遊びの天才です。
この自由さ。。
この美しさ。。

しばし、お母さまと一緒にため息。。
ん~~、きれいですね~。

表情は、静かに深くなり、
急に大人びた感じでした。
そしてリズムは、一定になってきました。
曲の終りにちゃんと呼吸と一緒に終りのサインの音を出しました。

「どうだったですか?」と聞くと、
「楽しかったです。また弾きたいです。
すっごい練習してすっごい上手になるから、お母さん、買って~!」
続けて彼は
「あとねぇ~、先生は、カエルが好きだと言う事を知りました。」
ですって。

そこか。。

最後にお母さまにカエルの合唱を弾いてもらい、
私は伴奏、彼には、歌ってもらいました。
「ねえ、歌ってくれる?」と頼むと、
彼は、自分が立つ所に足台を重ねて、ちゃんと小さな舞台を作りました。

居心地の良い状態を自分で作って、自分の表現したい事をする。。

自分の存在を大切にできる7歳。
自分の価値を知っている7歳。

想像力。。
創造力。。

年齢と共にだんだんなくなるもの。。
と決めつけず、頭は柔らかくいたいものだと思いました。



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髪、切りました。

こんにちは。

東京の湿気~。。なんたるやぁ~、湿気!
し、し、湿気。。ウハハハハハ。。湿気!

これ、ムスルグスキーの「ノミの歌」に合わせてみたのだけど。

さて、私はとうとう、1年以上行っていない、
大嫌いな『美容院』という所に行って来ました。

パリの合気道の先生をしている友人の奥さんが、
ヘアードネーションをしたというので、
どんなものなのか調べてみたら。。

31センチ以上、白髪あっても染めていても構わない。。
髪を失った子供たちに。。

という事で、美容院に。。。

電話をしてみると、
台風のおかげで案の定、お客さんもいらっしゃらず、
予約もいらなかったので直ぐに行きました。

初めて行く美容院でしたが、親切に対応していただきました。



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そして出来上がりは、バレーボールの選手。。
そんな雰囲気になりました。


20160817_065956.jpg



シャンプーが今までの3分の1。
ドライアー必要なし。
便利、楽ちん!!

心の大きな変化の時期なのかな。。

病気がこれ以上ひどくなりませんように。。
そして私の場所が見つかりますように。。






夏の東京アトリエ

みなさま、こんにちは。

お待たせしました。
夏の東京アトリエのお知らせです。

さて、8月15日(月)からアトリエを再開いたします。

音楽に初めて触れてみたい方も、
アトリエ再開のたびに焦って弾き出す方も、
これからもっともっと弾いてみたいなと思っていらっしゃる方も、
ご無沙汰〇年ぶりの方もどうぞお気軽にいらしてください。

ご予約は、メールにて承っております。
ご新規の方は、お手数をおかけいたしますが、
私のホームページのメールボックスからお申込みをしてくださいね。

どうぞお待ちしております。




ルネサンスダンスと演劇(コメディー・デル・アルテ)

みなさま、こんにちは。

先週は、イタリアでルネサンスダンスを踊ってきました。

フィレンツェで生まれたダンスは、
貴婦人の品格を学ぶひとつの手段でもありました。

そしてこの頃は、もうひとつ、演劇(テアトル)があります。

この二つが融合して、イタリアオペラが生まれてきます。


レオンカバレッロのオペラ『パリアッチ』は、
1人のコメディアンが、美しい女優ネルダに恋をする話ですが、
こういう文化の背景があったんだ、となんだか感慨深かったです。

コメディ・デル・アルテとは、なにかというと、お笑い演劇です。
マクドナルドの白塗りで赤い鼻を思い出すと分かりやすいです。
ピエロなど、多くの登場人物が生まれ、当時の楽しみとなりました。
言葉を介さず、動作だけでその時の心情を表します。

そして即興を多く含み、逆立ちをしたり、踊ったりします。
社会的な問題、風刺などを仮面をつけて顔を隠す事により、
自由に発言したりしたようです。

ジェスチャーだけでなく、言葉を入れていくようになると、
演劇はフランスに移っていきます。

パリでは、王様認定の演劇集団となり、
コメディーフランセーズのモリエールの時代になり、
絶大な支持を得ていきます。

今回は、ひとつの幕間劇オペラが出し物でした。
テアトルとルネサンスダンスをしました。

私は、テアトルに重心を置いた役をやらせていただきました。
演技をしながら踊る。。というものです。



R0000638-1.jpg




私は若い頃、東京で演劇を、パリでコメディーデルアルテを学んでいました。
やっておいて良かった~と思いました。

しかし前夜に最後の部分の振付(コレグラフィー)がついた時には、
もう本当に必死こいて覚えました。
身体はあちこち痛いし、キリキリいっていました。

なのに、当日のリハでまた変更。。
それもイタリアーノで話されるので、
顔が鬼のようになっていたと思います。
あっ、私の役は、アポロンや神にやっつけられる悪魔でしたから、
仮面つけなくても鬼の顔だったかな。。


diaboro1.png



振付を見たら一回で覚えるプロと違って、
私の場合は、身体を動かして何度も練習しないと覚えられません。
いろいろな人に相談したり、グチりながら、
本番ぎりぎりまで必死。。

実は、全体的にリハまでボロボロだったので、どうなる事かと思いきや。。
イタリア人が、ルネサンス時代の衣装をまとうと、
自分たちの血が騒ぐのでしょうか。。
一体になって、すごかったです。




アポロンも王子も王女も海の神も精も、ひとつになりました。
で、私は、練習から本番まで、矢に射られるなどして、
何度もあの世に行ってまいりました。

欲に狂い、悪を歓び、人をおとしめ、
そして神の審判によって、
もがきながら倒れる役は、案外好きです。

写真アップしました。




プロフィール

ランベール甲斐あきよ

Author:ランベール甲斐あきよ

東京生まれ、熊本育ち。パリに20年余り在住、現在は東京と往復。
東京・杉並区で心理カウンセリングを取り入れた音楽療法をおこなっています。

メンタルが疲れた方、音楽のプロなど、さまざまな方が来所、リモートしています。ライアーをYouTubeで弾いています。作曲や編曲がPiascoreにあります。専門は、フランス近代と古楽です。かえるのピクルスが好きです。
国立音楽大学教育科、パリ・エコール・ノルマル音楽学校の声楽演奏科、ソルボンヌ‐パリ・デカルト第5医科大学卒業。フランス国家登録音楽療法士、公認心理師、日本音楽療法認定音楽療法士。

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