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パリ ライアーワークショップ

主宰した3日間のパリのワークショップが終りました。

パリ郊外に場所を変えたばかりの開催でしたが、
とても楽しかったです。

一日中音楽三昧、弾いて弾いて弾きました。

朝は、リトミック、いろいろなグリッサンドと即興、
午後からは、簡単な音楽理論と楽譜の書き方、読み方をしました。

5曲ほどの曲を弾きました。

なぜだかアコーディオンまで出現して遊びました。


音による会話は、「今」「ここ」の隠す事のできない自分を垣間見せ、
時として笑いが起こりました。

口に出す言葉よりも、大切な言葉です。


若い人の、魂や心の成長していく事を受け入れる
柔軟な態度に学ぶ事が多かったです。
若いからとか、年上だからとか関係なく、
人間の中身なんだ。。と感じました。

自分の過去を考えると、その幼稚さに笑えます。
まあ、ここで比較はやめた方が、身のためかな。。

この3日間で、自分にとってのこれからの課題も見えました。

その課題を良く考えながら、どうしたら良いか、
ゆっくり確実に、解決しつつやっていきたいと思いました。




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中世音楽フェスティバル

スペインの中世音楽フェスティバルに参加しました。
中世音楽ハープを弾いてきました。
ハープは、ロマンハープと言います。

前回のぶろぐに掲載したルネサンスハープは、
15、16世紀、イタリアを中心としたルネサンス文化の時に栄えた
音楽を演奏する時に使用します。

時代によって楽器を変える理由は、
歴史を表す絵画で知る宗教上の理由、対位法など音のつくりや感じ方の違い、
装飾やアレンジの違い、生活の変化による演奏場所、
国の情勢が変っていくためです。


この楽器は、先生の楽器をお借りしました。ロマンハープ



今回は、フィードル(レベック)も弾いて来ました。
音楽中学でバイオリンは必須だったので、
簡単に考えていましたが、そうもいかずに苦労しました。
弓の位置が定まらず、短調の曲にギコギコ感が重なり、
さらに悲しさが増す、苦笑いの曲となりました。


ブルドンを入れて弾くと倍音が数倍にも増え、
心地よい音となりました。
ビブラートのない世界。。
以前、精神科の病院で弾いた、
弓を使う三角形プサルテリオンを思い出ました。

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ヒゲがもじゃもじゃしている。
結構読みにくい。読めない。。でも読まなくちゃ。。これ読めるの?
というマニアック楽譜です。




練習もリハ―サルも一生懸命したつもりだったのですが、
当日は、うまく自分の音楽ができませんでした。
私は、不器用で怖がりなので、
ちょっと練習して、すぐに本番という事はできません。

そういう中、コンサート当日になって、
突然ディレクターの指示で、1人で弾く曲が増え、
私は思い切り焦って、口から心臓と胃が出そうになりました。

中世音楽の装飾のやり方を学び、自由なアレンジへと飛立つ。。
という理想のイメージ音は頭の中でできていたのですが、
テクニックがついていかず、音が抜けて、固く融通の利かない、
でくのぼう演奏になったと思います。

でくのぼうでも、あたたかな人に囲まれ、本当にHappyでした。
良い機会を下さり、ありがとうございました。




ハープ弾いてきましたNo.2

15世紀と16世紀の
フランスもの、イギリスものが中心のプログラムでした。
この頃のダンスは、イタリアものとフランスもののステップを
少し知っているくらいです。

拍子の中の拍子が、おもしろく、
卵を割ってみると中身が1つだったり2つあったり、
楽しみの多い、クイズのような音楽です。

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途中でシャックリが出そうになるリズム。。とか、
どこやっているのか分からなくなって、目が泳ぐとか、
楽譜があるのに、いつ終るか分からなくなるとか、
そんなスリル満点な演奏でした。

練習ではうまくいったのに。。のような。。
後悔と懺悔と反省があるはずなのに、
笑っちゃうくらいすごいワザが必要になる演奏。。

このスリルがたまらない。。と思ってしまいました。

R0000235-1.jpg



小さな広場のベンチで弾くと、
夏の花々の甘い香りと蜂たちのブンブンいう音と、
全部一緒くたになって、そんな音の中に包まれて、
このしあわせ感をみなさまと分ち合えたら。。と強く思いました。

ハープ弾いてきましたNo.1

みなさま、こんにちは。

パリから電車に乗って、ドイツに行って来ました。
ここで、ルネサンスハープを弾きました。
学ぶ事が多いという事や学べる立場になれるしあわせは、
なににも代えられません。

出発前日に風邪なのか、38度も熱が出てしまい、
ダメかな。。と思っていたのですが、当日はなんとか立ち直りました。

私、しぶといっ!

私の持っているルネサンスハープは、
エレナ・ポランスカという方から譲っていただいたものです。

彼女とは、私のライアーと彼女のハープと合わせて遊んだり、
ご飯を一緒に食べたり、仲良くしていました。
特に、何度かハープの基礎を教えていただき、
私の大きな財産のひとつになっています。

音の立て方、指の方向、音の響き。。
1音の響きの難しさを痛感しました。
不器用なもので、彼女の望む音が何度やっても出なくて、
自分に悔しさを感じました。

ドイツでは、このたび、非常にびっくりした事がありました。

CIMG4453-2.jpg
<ルネサンスのイタリアものと中世のフランスものとか、
いろいろ弾きました。>



ハーピストたちが夕ご飯を食べていた時、自己紹介をするという事になり、
私は、ハープとの出会いをお話したところ、
エレナは、世界ハープ協会の会長さんだという事を知りました。

とにかくみなさんからびっくりされて、私はもっとびっくりしました。
すごい血筋のハープなんだと知りました。

私の素人テクニックと雲泥の差なのに、
ハープだけが独り歩きしてしまいました。
プロのハーピストには、「私でさえ、会った事ないのに。。」と言われました。

パリに戻って友人に話したら
「お前が、ストラデバリウスを持っているようなもんだな。。ははは」
とからかわれました。
たしかに。。


この楽器、なんとしても大切にしようと思いました。
私のところに来てくれて、とても嬉しく思いました。

CIMG4450-2.jpg
<エレナが、見せている楽器がルネサンスハープです。
ヒエロニムス・ボッシュの絵画にモデルのハープが描かれています。
ライナー・エム・トゥ―ラウ作>



つづきます。。

プロフィール

ランベール甲斐あきよ

Author:ランベール甲斐あきよ

東京生まれ、熊本育ち。パリに20年余り在住、現在は東京と往復。
東京・杉並区で心理カウンセリングを取り入れた音楽療法をおこなっています。

メンタルが疲れた方、音楽のプロなど、さまざまな方が来所、リモートしています。ライアーをYouTubeで弾いています。作曲や編曲がPiascoreにあります。専門は、フランス近代と古楽です。かえるのピクルスが好きです。
国立音楽大学教育科、パリ・エコール・ノルマル音楽学校の声楽演奏科、ソルボンヌ‐パリ・デカルト第5医科大学卒業。フランス国家登録音楽療法士、公認心理師、日本音楽療法認定音楽療法士。

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