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信頼と平和 La confience et la paix

みなさま、こんにちは。

普段、半径5メートル範囲が生活圏の私、
久しぶりに町まで出ました。
従兄の娘ちゃんの旅行以来なので、4か月ぶりです。
電車で8分くらいなのに。。

そして、デパートの中に入ってビックリ。
半分以上が、アジア人グループ。。またグループ。。
ひゃ~!中国語だらけ。。
そしてイスラム教の大家族たち。
女性が頭にスカーフを巻いているので、すぐにわかります。

有名ブランドの前に列をなしてるし、小売のお店にもいっぱい。
店員さんも、3分の1くらいは、アジア人。

現在は、移民3世の時代になってきました。
中国語、フランス語、英語の3か国語を話すアジア系店員さん。

フランスは、観光とブランド商品で、
助かっている面があるんだとつくづく思いました。

フランだった頃も、現金の紙幣を見るのは珍しかったのですが、
ユーロになっても、50ユーロ札を数回しか見た事がありません。
現金を持ち歩かないからです。

「信頼」するものは、裏で交わしている契約。。
ヴィザカード申し込み時に登録するプライベートな情報です。

紙と言えば、小切手支払があります。
名前や金額を書いて、サインするのが小切手でしたが、
この小切手支払いも、だましが多いので、断るお店も増えました。

カードだけが信頼でき、現金の代わりの時代です。

最近、日本の警察署で発行してもらった書類を
こちらの警察管轄に見せたのですが、信じてもらえない。
病院での保険書類関係も同じく。。

「日本人」というと、少々いい思いをしていた時代も終った事を感じました。

あらゆる人種の中で、差別したり差別されたり、
そうやって揉まれて揉まれても、
日本人の情の深さ、やさしさ、繊細さは、大切にしていきたいと思います。

でも、信頼はどうやって獲得していかないといけないのか、
考えさせられます。

人の社会は、ゲームに始まって、ゲームで終るようにみえます。
そういう「賭博的戯れ」に操作されているような気がしてなりません。

100人いれば、100通りの考え方がある事を知って、
認め合い、話し合う力をつけないといけないと思います。

1人が、反対と言ったとしても、100人が賛成すると、
後者が優先されます。
しかしその1人が、自分の考えをきちんと説明し、
それが人の気持ちを動かした時、100人の態度は変わるでしょう。
戦争も、そんな風になっていけば良いのに。。と思います。

誰からも相手にされない、孤立する小さな国にならないように、
これからどうしたら良いのか、どうしないといけないのか。。


今度の世界ライアー大会のテーマは、「平和」です。
大会に参加される方はもちろんのこと、
参加されない方とも、この「平和」について、
たくさんの事を考えていきたいと思いました。

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ルネサンスハープでオルヌマン Harpe Renaissance

みなさま、こんにちは。

先週のバルセロナから数日しかあいていない中、
引き続き、かなりのハイテンションで、
ルネサンス音楽のオルヌマンを勉強しに行きました。

私のやっていること。。
古い音楽、古いダンス、そしてライアー、療法。。

古いものとライアーとの間が、
なかなか折り合いがつかず、いろいろ考えていました。
ルネサンスハープで、オルヌマン (Ornement) を教えてくれる、
というのを知り、この機会に是非!と思いました。

オルヌマンは、後期ルネサンス時代やバロック時代の
即興の基礎の基礎になります。
いわゆるアレンジ方法というものです。

基本のメロディーを壊し過ぎず、規則の上の自由。。というか、
いわゆる規則の上のセンスを問われるような世界です。

古い時代の楽器は、早く音が減音してしまうので、
1音を伸ばしている間、ごちゃごちゃくるくる。。と、
その間に音やリズムを入れていきます。
オルヌマンは、「装飾」と訳していいと思います。

音楽で言う「装飾」=「即興」となります。

スペインでオルヌマンの本が出版され、
オルヌマンは、あっという間に、イタリアの華となり、
フランスヴェルサイユ宮殿に上がっていったようです。
そんな歴史を想像したら、ぞくぞくしました。

ルネサンスハープを触ってみて、
私の弾く現代のライアーは、
やはり聴衆のために作られていない楽器だというのが、
再確認できました。

ライアーは、聴衆のためには、マイクなどが必要不可欠ですね。


ルネサンスハープは、聴衆のために弾く、という目的が最初からあり、
聴衆に聞こえるように、はっきり発音していかないといけない、
と何度も注意されました。

クラシック音楽には、確かに必要な事だと思います。

6曲くらい練習しました。
ルネサンス時代のカナリオのリズム、
8分6拍子と4分3拍子が交互に出てきて、
ウッとなりますが、ウッとなりながら弾くとうまくいく事を発見しました。

ロマネスク通奏低音のオルヌマン、
明るい旋律とリズムや対位法を重視した通奏低音。

ダンサーや声楽家からではなく、楽器演奏家から、
違った視線で、リズムや旋律を感じて見る事ができ、
とにかく、とても新鮮でした。


朝から、デトロイトのライアー世界大会で踊る、
バロック様式のダンスの練習をしていたら、
それを見ていたドイツのバロック・ハーピストの方が、
突然、伴奏したいと言いだし、おお!と思いました。

前日に突如1曲増え、慌ててコレグラフィーを編成。。

最終日コンサートでは、バロック・ハープ(アルパ・ドッピオ)の方々が、
その曲を6人ほどで弾いてくれました。

突然ですし、靴も持って行っていなかったので、
足首下のカエル柄靴下で、2曲踊りました。。。

今までは、録音音楽にしても、生の演奏にしても、
音の上に乗っている感じだったのですが、
アルパ・ドッピオでは、心が突き動かされるような音で、
自然に音で踊らされる不思議な感覚でした。

コンサートのルネサンスハープでは、オルヌマンに挑戦してみました。
前日の夜中に、やっとできた自作オルヌマン曲でした。
緊張しましたよ。。震えました。^^


今度引っ越すおうちの工事で、すっからかんになった私。。
只今ジリ貧時代で、いろいろな人を心配させてしまいました。
人に助けられ、人のやさしさ、あたたかさに触れ、
本当にありがたいなと思いました。
心より感謝しています。

また、歴史や新しい音楽の様式に深くじっくり触れられ、
無理して行って良かったと思いました。

しかし、パリに帰宅したら、お腹が。。ゆ、ゆるい。。
冷やしちゃったのかもしれません。。


みなさまも、暑い中、冷たいものは、注意してくださいね。

それではまた


ルネサンス音楽を踊る Danse Renaissance

みなさま、おーら。

スペインのバルセロナに来ました。
生まれて初めての町で、パリとはまた違った、
フランスとすぐ隣り合わせにある、古い歴史を持つ町です。


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かっこいいスペイン男性。。と思いきや、暑そうなマネキンです。。

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満月な更衣室。。


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貸衣装。。厚い、暑い。。

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リハーサルです。。



ここで、ブルーナ・ゴンドーニ(Bruna Gondoni)の
ルネッサンス・ダンスセミナーに参加しました。
2月にも、パリセミナーがありました。
その影響で、私は、ルネサンス時代の音楽にもっと興味を持ちました。

まったく分からないスペイン語に、
初めて外国で困って失敗ばかりした、若かりし頃を思い出しました。

今回は、3人×2組で踊る15世紀のダンス。
ラウラ Laura のBalletti a sei (6人のバレエ)

そして、16世紀のカローゾ (Caroso) の
Gaillard Espagnore (ガイヤール・エスパニョール) です。

2月のぶろぐでも、お話ししていますが、
15世紀と16世紀の踊りは違います。
それは、音楽のイントネーションが違うという事です。
この事は、ブルーナも何度も言っています。

40度近くあって、とにかく暑い。。
オレンジミカンが旨いです。

なかなか踊りはうまくならない。。
さぼっているからですが。。ははは。。

『いつ?どこ?』ではなく、『今、ここ』
を確認する脳の衰え予防には、最高に良いものだと思います。



ジャパンエキスポ Japan Expo a Paris

ぼんじゅーる、

みなさま、お元気でお過ごしですか?

今日から、ジャパンエキスポが、パリ北西郊外で始まりました。

今年も、くまモンがやってきます。
6日の月曜日に、パリでくまモンを囲んだパーティーがあるのですが、
ちょうどバルセロナで、ルネサンス音楽を踊っている最中なので、
行くことができません。。

ざんねん!

このジャパンエキスポは、日本の若者文化をパリに発信します。
一番すごいのは、アニメのコスプレ姿のフランスギャルやボーイたちが、
メトロやバスでいっぱいになること。。

髪を全部立てて、マントを翻して歩く男の子や
紫や青の三つ編みにセーラー服の女の子とか。。
全身アミアミの。。様相とか。。

考えてみれば、舞台衣装も、まあ。。コスプレなのですね。

いろいろな種類のものを身にまとう事で、
自分の何かを表現する人間は、おもしろいものです。

ねえねえ、アキヨは、着物着てくれば、コスプレになるじゃん!
と言われ、びっくりした事がありました。

民族衣装もコスプレなのか?。。

今、19歳の時に着ていたドレスを16世紀風に作り直しています。
7月中旬に出来上がるようなので、とても楽しみにしています。

これもコスプレか。。

「オタク」「コスプレ」という日本語は、そのまま仏語になっています。

私は、オタク族に属しているんだな。。と思います。。
そして、次元や時代を超えたこと、好きなんだな。。

いつかぬいぐるみの中に入りたいです。
もちろん私は、「ナシ」じゃなくて、「カエル」です。^^//


今日も、お元気でお過ごしくださいね。

さりゅ



ライアーで踊る

こんにちは。

まだまだお寒うございます。。と思ってたら、昨日39度!
今日は、もっと暑くなるらしい。。40度かな。。
湿度がないから、私にとっては過ごしやすい。。と思っていたら、
年々、湿度が高くなっているような気がします。

そんな暑い日に、暖房つけてたら、家族に怒られました。

「今日はね、猛暑!」だって。。

ですよね。。。でも朝の私は、寒かったんだ。。

最近、サラサちゃんという人に、ダンスの振付をしてもらいました。
彼女は、私の後輩にあたる若い音楽家なのですが、
毎夏、ヴェルサイユ宮殿で踊る、バロックダンサーでもあります。

曲は、イギリスの古曲『Green sleaves』で、
もともと17世紀につけられた振付譜(コレグラフィー譜)があります。

東京でバロックを踊っているという人に、
コレグラフィーの在りかを聞いたら、すぐに教えてくれて、
ありがたかったです。
見てみると、複数のダンサーが歩いて場所を移動しながら、
図形を描くような感じだけのものでした。

この時代のこの頃のダンスのテクニックを使って、
今回は、女性ソロのアントレの振付を少し取り入れて、
ソロの振付にしました。

彼女の振付は、踊りやすく、私の脳みそ君も、回路良好。
これが本当に不思議で、いつの間にか覚えている。。という感じです。
自分が天才になっちゃったんじゃないかと勘違いしてしまうくらい。。

ダハハ。。^^;

いい振付って、覚えやすいだな、と思いました。

さすがに、サラサちゃんは、いろいろな時代の古いダンスを知っているので、
音楽に合わせて、リズムに合わせて、ステップ、身体の向きなど、
アイデアがどんどん出てくるので、感心しました。

この夏、デトロイト世界ライアー大会で踊ろうと思っています。

私のアトリエでは、リトミックや脳の訓練のために、
ダンスステップを使ったり、
音楽表現のためにも、とても重要な分野で、
歌と同様に、とても大切にしていきたいことと、
珍しいダンスなので、みなさまに知っていただこうと思いました。

大会では、ライアー奏者が弾いて下さるという事ですので、
勇気を出してみようかな、と思い、踊ることにしました。

もう1曲、パーセルの曲を考えています。
体力的に疲れてなかったら。。という条件つきですが。。

ちなみに、この時は、私の大好きなカエルは、ダンシングしません。
とても残念です。。

ライアーで弾く音楽で踊った事がないので、
どうなるのか、どきどき楽しみにしています。

来週から1週間、スペインで、15世紀と16世紀のルネサンス・ダンスを
ちょっと踊ってきます。


ステキな一日をお過ごしください。^^

さりゅっ!


プロフィール

ランベール甲斐あきよ

Author:ランベール甲斐あきよ

東京生まれ、熊本育ち。パリに20年余り在住、現在は東京と往復。
東京・杉並区で心理カウンセリングを取り入れた音楽療法をおこなっています。

メンタルが疲れた方、音楽のプロなど、さまざまな方が来所、リモートしています。ライアーをYouTubeで弾いています。作曲や編曲がPiascoreにあります。専門は、フランス近代と古楽です。かえるのピクルスが好きです。
国立音楽大学教育科、パリ・エコール・ノルマル音楽学校の声楽演奏科、ソルボンヌ‐パリ・デカルト第5医科大学卒業。フランス国家登録音楽療法士、公認心理師、日本音楽療法認定音楽療法士。

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