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忘れること。。忘れないこと。。

明日、来るね。
そう交わした約束を忘れないように。。。

30年前の先生は、まだ若くて、元気で、
多くの生徒さんがいて、部屋はいつも子供だらけ。
たくさんの人を教えていました。
音大に進んだ人も、多数いました。

でも、最近新しく来た生徒さんたちは、なにも知りません。

まだ10代だった私。
年月は、いつの間にか過ぎていて、
30年前には、今、このような形で、先生と一緒に過ごすとは、
想像もしていませんでした。

先生とのこの時間は、何にも代えがたい財産だと感じています。
透き通った冷たい川の水のように、心にすっと浸透し、
豊かな潤いを与えてくれます。
これから、音楽人生を歩む上で、大きな宝になるのだと思っています。

73歳で、声も若く健全で、下の音もしっかりしていて、
まだ上はa辺りまでの曲を歌っています。
本当にすごいです。
2次変声期は、あのままの状態で迎えるのだろうかな。
長坂好子(1891年生)に師事して、音大を卒業、
ルイジ・ダルフィオール神父に声楽を習っていたと話してくれました。

あっ、ご挨拶を忘れてしまいました。

みなさま、こんにちは。
お元気ですか?

帰国予定を大幅に過ぎてしまいました。
焦る気持ちを抑えながら、
折をみて、少しでも早く帰るタイミング。。と思っています。


それにしても、
記憶がなくなる。。というのは、どんな気持ちがするのでしょう。
先生のお宅は、「忘れないよう」にするため、
あちらこちら、メモだらけです。
唯一の記憶の目印なのだと思います。

「物忘れ」や脳の病気の専門サイトを見てみると。。。
チェックする事柄は、いくつある?というコーナーに出会いました。

ええっと。。。なんだか読んでいったら、
私も、あてはまります。。おおお。。。@o@//
意外に多い。。チェックの数。

そういえば。。。私。。

頭にサングラスを付けたまま、あちこちサングラスを探した先週。
今日は、何日でしたっけ。。と生徒さんに聞く日々。
いつもの帰り道なのに、迷ったある日。。
器械の説明書の目次を見ただけで、キレる私。。
近所の人を誰か似た人だと勘違いして、
挨拶もせず、無視してしまったあの時。

うう。。

そして、アルツハイマーになると、
やった事も、なにもかも記憶がなくなる。。。とありました。
自分が、どこにいるのか、何をしているのか、分らない。。

そうなったら、ホントに恐怖を感じる事だと思いました。

先生がメモを見ながら、(Memory aid)、繰り返し同じお話する行為は、
取り返しのつかない病気でない事を祈っています。

また明日、先生のお宅に行って来ます。

パリアトリエのみなさまや東京アトリエのみなさまに、
多大なご迷惑かけてしまい、申し訳ないと思っています。
本当にごめんなさい。


スズムシ・アンサンブルの現代音楽を聞きながら、
アサガオは、健気に最後の花をつけています。

それではみなさま、ホッとする秋の日々をお過ごしくださいね。
^^


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声のメンテとお手伝い

こんにちは。

めっきり涼しくなりました。
昼はセミ、夕方はカラス、夜は鈴虫の音楽会で、
秋は、にぎやかですね。

9月のフランス帰国飛行機に乗るのが、
少し遅れ気味になりそうです。。

というのも、この7月より、15年ぶりに会った、
日本の声楽の先生と再び縁ができ、
私の声と身体の調整と、先生の身の回りのお手伝いに、
毎日先生のお宅に通っていて、
少し時間が必要になってしまったからです。

楽譜や音源の整理に、家具の整理。。
独り暮らしの先生は、70歳過ぎていて、
同じ事ばかり、繰り返しお話するので、
9月中には、一度病院にお供したいと思っています。
それから、飛行機を考えています。

実は、私は、歌わなくなって、かれこれ20年です。
身の上に、いろんな事があるうちに、
歌の神さまが、去って行っちゃったのでしょう。

できるのなら、またいつか歌いたいな。。
歌の神さま、戻ってくればいいな。。
なんて、うっすら思っていました。

声を出していくと、忘れていたいろんな感情が出てきます。
そして、たくさんの熱い思いがこみあげてきます。

母親への長~~~い看病期間とか、
お空に旅立ってしまった私の赤ちゃんとか、
いろいろあったなあ。。

高校の時は、ピアノ科で師事した先生が、
ドイツ音楽が得意だったその影響で、
シューベルト、シューマン、R・シュトラウスなどを弾いていました。

大学に入り、この先生に出会い、フランス音楽を知りました。
グノー、ドビュッシー、ドリーブ、アーン。。などなど、
歌うようになりました。

ああ、懐かしい!です。

そのうちに縁あって、フランスに家族ができ、
長らく住む事になりました。

最近は、膠原病の発症を機に、
日本とフランスと半分ずつ暮らしたいな。。
と思うようになり、昨年、東京アトリエを開きました。

先生のところに行っていると、
あなたは今頃、声楽を教えている立場なんじゃないの?
な~んて言って来る方々もいますが、
発声のメンテは、いつでも必要だし、可能だと思います。

先生のお宅のグランドピアノの上には、
舞台で歌う19歳の頃の私の写真が飾られてありました。
「これ、誰ですか?」と、先生に聞いてしまいました。
近づいて見てみて、ビックリしました。
なんて初々しい自分。。むふふ。。

今は、変わり果てた私。。ちかれたな。。

涙は今もこぼれるけれど
過ぎてしまえば夢と同じさ
(サト―ハチロー)

この詩は、昔から好きな詩(1部?)なのですが、
まあ、変わり果てても、かたくなに変らないよりは、
いいなっしー!です。

いつまでも、好奇心を失わず、進化していきたいものです。

子供は、未来の話をして、
年寄ってくると、過去の話をすると、
どこかに書いてありました。

未来といえば。。
今日のお昼は、日本そばを食べよう。。っと。。
年寄った頭をフル回転。

読んでくださって、ありがとうございます。
ステキな一日をお過ごしくださいね。


プロフィール

ランベール甲斐あきよ

Author:ランベール甲斐あきよ

東京生まれ、熊本育ち。パリに20年余り在住、現在は東京と往復。
東京・杉並区で心理カウンセリングを取り入れた音楽療法をおこなっています。

メンタルが疲れた方、音楽のプロなど、さまざまな方が来所、リモートしています。ライアーをYouTubeで弾いています。作曲や編曲がPiascoreにあります。専門は、フランス近代と古楽です。かえるのピクルスが好きです。
国立音楽大学教育科、パリ・エコール・ノルマル音楽学校の声楽演奏科、ソルボンヌ‐パリ・デカルト第5医科大学卒業。フランス国家登録音楽療法士、公認心理師、日本音楽療法認定音楽療法士。

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